こんにちは。木曜日の占い師、ながあめ るなです。
なんか変なタイトルをつけちゃったけど、これは占いをする「あたし」が怖いと思った話です。
多分他の占い師さん達はこんなことでは動じません。だって、これって占いではほぼ必須のことだから。
◇◆◇
この間、あたしのところに来られたお客様。
すっごく可愛くて、目がキラキラしていて、席に着いた時から幸せオーラが出ていた女の子。
会社の同僚のことが好きなんだけど、今までは仲のいい同僚くらいの距離感だった。
告白したいな、と思ったんだそう。
でも、振られちゃったら今までの関係が変わっちゃうかもしれなくて怖い。
そんな内容でした(フェイクのため、実際の相談内容を大幅に変えて書いています)。
タロットを展開すると、怖がっているのはご本人ばかり。
むしろ相手の男性は、彼女の気持ちも知っていそうだし、受け入れ態勢が整っている感じでした。
どのカードを見ても、質問の仕方を変えても、その関係が同じように展開されるだけ。
「大丈夫…だと思います」
あたしは言い切った。
でもね、ちょっと手が震えてた。
◇◆◇
占いって「当たるも八卦」なわけで、外れることも当然あります。
特に卜術(タロットみたいな占い全般。偶然性を使う占い)って、その時の運勢みたいな感じ。
もし悪い結果が出たとして、ご本人がそれを聞いて「そうなりたくない」って未来を変えてしまえば「外れる」ことになりますよね。
でもその場合、外れた方がいいんです。
結果を受け取ったご本人がどうするか決めるわけです。
そのお手伝いになるための「ツール」が占いなんだと思っています。
だから、「絶対にダメです。まちがいなく無理です」と言い切って努力の方向を提案してあげない占い師のことはあんまり信じない方がいいです…。
で。
じゃあ良いことを言うときにはズバッと言っても良いじゃない?と思わんでもないけど、ホントにその言葉がその人にどういう影響を与えるかわからないので、すっごく緊張するんです。
もしも「大丈夫、何も問題はないし思った通りになる」と言ってあげたとして、その言霊がどういう作用をするのか…。
すっごく重たく捉えると、人の運命を決めるかもしれない一言なわけじゃないですか。
目の前にいる人には幸せになって欲しいじゃないですか。
ここ、あたしが関与して良いところ…?
うわ、怖。
なんて、一瞬頭をよぎりました。
もちろん関与して良いところなんだと思います。だって、彼女は偶然にしても「このあたし」のところに占いに来たんです。
それは無意識にでも「あたしに占われれる」ことが彼女の人生のどこかにもう組み込まれているということだと思うんです。
未熟者なんですよね、あたし。
ドッキドキ。
でも彼女は、花のような笑顔で「本当ですか!?嬉しい!」と言ってくれます。
◇◆◇
なにぶん、占いはやったあとのフォローがしづらいお仕事で、その時占った人が「当たりました!」「外れました!」って言いに来てくれることはそんなにない。
リピートしてくれるときは、次の悩みを抱えていたり、今の悩みに囚われていたりする時です。
名前も知らない彼女にあたしができることは「告白、楽しんできてね!」の言葉をお土産に持たせてあげることぐらい。
実際に告白するのは彼女なんだから、あたしにはそれ以上のことはできない。
あたしはこんなメンタルやわやわな占い師なので、
たとえ北の偉い人と不倫している相談とか某大国の大統領を元モデルの夫人から奪うためにはどうしたら良いかっていう相談とかがきたとしても動じないけど(いや、びっくりはすると思うけどねw)、
そんな小さなことに手が震えちゃうような可愛らしいところもあったりするのです。BBAなのに。
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