こんにちは、占い師のながあめ るなです。
木曜日は、なんでもありのごちゃ混ぜコラムをお送りしております。
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さて、先日実家に行ったあたしなのですが、そこで(見慣れてはいるものの)目についたものがありました。
実家で飼っているキジトラの猫です。
ちなみに16歳のおばあちゃん猫です。
(この写真は本人ではありません。本人の写真撮るの忘れてた〜)
この猫はとても頭が良くて、人間の様子とか気配とかをバリバリ伺う「空気の読める」猫です。
なんなら、視線だけで人間に餌をねだることができます。
で、この猫。
自分の話題になっていると、耳をそばだてます。
そんな時、
「◯◯ちゃん、良い子ね〜」
「◯◯ちゃんは可愛いね〜」
と声を掛けると…
尻尾を左右にビョンビョン振ります。
(これもうちの猫じゃなくて、フリー素材です…)
猫には「可愛い」「良い子」がちゃんと褒め言葉として伝わっているんだと思います。
とても嬉しそうに、目を細めながら尻尾をフリフリします。
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猫だけじゃありません。
トリアタマ、なんて言われることがある、鳥類であるうちの文鳥。
(これは、紛れもなくうちの文鳥です)
この子も、「良い子ね」「可愛いね」というと、とってもか細い(多分本人にとっては)可愛い鳴き声で「ぴ」と鳴きます。
褒められているのがわかるのだと思います。
自分は可愛いと思いこむのか(本当に可愛いんですけれど)、人に対してとてもフレンドリーな文鳥に育ちました。
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言葉の通じない猫や文鳥だって、声色や雰囲気で「褒めてもらっているんだな」とわかるんです。
まして人間同士なら言葉が通じます。
「言霊」という考え方があります。
奈良時代の末期、万葉集で山上憶良がこんなことを言っています。
「神代より 云ひ伝て来(く)らく そらみつ 大和の国は 皇神(すめかみ)の 厳(いつく)しき国 言霊(ことたま)の 幸(さき)はふ国と 語り継ぎ 言ひ継がひけり 」
現代語訳をすると、「神様の昔から言い伝えられてきたことによると、大和国は天皇のご立派な国、言霊が幸いする国であると語り継ぎ、言い継がれてきた」…ってところだと思います。
言霊とは、言葉に不思議な力が宿っているもののことで、それが呪力を発揮する、ということらしいです。
日本では(多分多くの国々でも)古くから言霊信仰があったようです。
だからこそ、良くあってほしい相手、幸せであってほしい相手には、良い言霊をたくさん発しておくと良いのかなと思います。
もちろん、一番良くなってほしいのは自分でしょう。
別に呪力とか、霊とか、そんなのあると思わない人も、良く考えたら「言葉」が場に対して良い働きをすることはわかると思うのです。
ホント、猫でも文鳥でも、その言葉を聞くと気持ち良さそうに目を細めるんですよ☆
別に無理に、思ってもいないのに「私は幸せ〜」なんていう必要はないと思うのですが、自分に「もうダメだ」「私はブスだ」みたいな言葉ばかり(脳内でも)かけつづけていると、オカルトとかスピリチュアルとかでなく、本当に言葉に引っ張られてそういう人になっちゃいます。
一番大切な自分にかけてあげる言葉は、「頑張ってるね」「あなた素敵よ」「今日も大丈夫」
…良いところをたくさん発見して、たくさん言葉がけしてあげましょう。
社会心理学の概念で「予言の自己成就」というものがあります。
たとえ根拠のない思い込みや予測であったとしても、それを受け止めた人がそれを信じて行動していると、最終的に根拠がなかったはずの思い込みや予測が本当のことになってしまう、という事象です。
そんなことすら「科学的に」観測されているのですから、言葉は「なりたい方向」に使ったほうがお得です。
周りの人にもそうです。感謝を口に出してみるとか、好きな人に好きって言ってみるとか、そういうのがその場に与える影響は見逃せません。
逆に、周りが不快になるような「◯◯が嫌い」「つまんない」「最悪」みたいなのは、心の中にとどめておいたほうが、多分良いことがあるんだと思いますよ。
ではでは、みなさんが楽しく幸せでありますように☆
文責:ながあめ るな